コラム

叱れない上司が組織を破壊する理由

あなたの会社には「叱れない上司」はいませんか?例えばこのような…

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部下を叱るべき状況に出くわしても、「今日はたまたまだったんだ。いつもはちゃんとやってるはず」「見間違いかもしれない」などそれっぽい言い訳を作って、叱ることから逃げている上司はいませんか?このような人材育成が苦手な中間管理職を放っておくと、会社全体が崩壊する原因になります。人材育成がままならないだけでなく、社員がすぐ辞めて人手が足りなくなり、仕事の基準が下がり業績も下がっていく。そのような悪循環に陥ることもあるのです。

ある40代中間管理職の告白

ある企業の中間管理職(40代)の男性でこのように語ってくれた方がいます。

「今の若い世代って叱られ慣れていないので、叱ったらすぐに『辞める』と言われたことがあるんです。私たちが若かった頃は、厳しく叱られることで成長できたんですけどね。でも彼らはそうじゃなくて。何か言うとすぐにメンタルが崩れてしまうんですよ。会社のためには厳しく指導したいけど、怖くて叱れないんです」

実際に経験をしたからこそこのような言葉が出てくるのですが、この男性は本当の問題から逃げているのはお分かりでしょうか?

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叱れない上司はチームを壊す

叱るべき状況を1度見逃すと何が起きるでしょうか?部下は「上司は見ていたのに、お咎めが無かったんだから、それでいい」と認識をします。

たとえば、提出物の納期に遅れた部下に対して、理由も確かめずに「いつもがんばってるね」と、納期遅れに関して触れなければ、部下は「納期は無理して守らなくてもいい」と認識するでしょう。元々は「納期に遅れて申し訳ない」という気持ちを持っていたとしても、上司が叱らないことで部下の基準が下がってしまうのです。部下は同じような行動を続けるでしょう。それが当たり前になり、他の場面でも、決められたルールを守らなくなります。

こうした状況は周りの社員も見ています。「あの人がルールを守らなくていいんだから、自分だってそれでいい」となるでしょう。他部署のスタッフも見ています。「あの部では、こうしているから」と楽な方に流されていくでしょう。このように、小さな見逃しは1回きりの事ではありません。1回の見逃しは、2回目の見逃し、3回目の見逃しにつながり、会社全体に広がっていきます。叱らないことを放置していると、会社全体の仕事の基準が下がってしまいます。それが続けば会社はどうなるか、ご想像の通りです。

では、叱れなくて人材育成ができない上司には、どんなタイプがいるのでしょうか?5タイプに分類して解説します。あなたの会社にはこのようなタイプはいませんか?(5タイプに分類しましたが、その根本原因は共通しています)。

叱れなくて人材育成できない上司の5タイプ

タイプ1盲信上司
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𠮟るべき状況でも「今回はたまたま」「きっと次回は大丈夫」「叱らなくてもわかっているはず」と部下を盲目的に信じようとする。本音では違うと分かっていても、自分に都合よく解釈することも。

〈結果として、何が起こる?〉部下は「(叱られるべき状況でも)これでいいんだ」と認識する。「これでいい」にしたのは部下ではなく、上司です。

タイプ2ビクビク上司
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「叱ったら、キレられないかな」「パワハラとかで訴えられないかな」「すぐ辞めると言い出さないかな」と部下の反応におびえて叱れない。「最近の若者は」というのは自分を正当化する言い訳。

〈結果として、何が起こる?〉ルールを守らない部下が増え、統率が取れなくなる。上司の弱い心の動きを、部下は見抜いていますよ。

タイプ3自信喪失上司
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「自分もできてない」「自分よりも部下の方が、能力が高い」という認識があり、叱った時に反論されるのが怖い。

〈結果として、何が起こる?〉仕事の基準がじわじわ下がり、生産性や顧客満足度も下がる。会社をピンチの陥れているのは、実はこの上司かも。

タイプ4エセ気配り上司
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「年上だし言いづらい」「いつも頑張ってるし言いづらい」「叱ったらモチベーション下がりそう」と部下を気遣い過ぎて叱れない。部下の成長を本心から願っておらず、実は一番かわいいのは自分自身。

〈結果として、何が起こる?〉本音を言い合えないチームが見事完成!自分をかわいがった結果、上司自身の評価もダダ下がりに。

タイプ5なすりつけ上司
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「となりの部もそうしてるから」「社長も見逃していたから」と責任を他になすりつける。周りに自分と同じ「なすりつけ上司」がいると安心する。

〈結果として、何が起こる?〉気楽で居心地が良くて、成長できないぬるま湯環境に慣れてしまう。競合他社に差を付けられ、顧客も離れていく。

5つのタイプに当てはまる中間管理職、あなたの会社にはいませんでしょうか?

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育てられない上司の心の原因

5つのタイプに分類しましたが、根本原因は共通しています。分かりましたでしょうか?

先ほどの「40代の中間管理職」の男性の話に戻ってみましょう。彼はどのタイプに当てはまるでしょうか? 主に【ビクビク上司】タイプですが、【なすりつけ上司】の性質も含まれていると思われます。彼には自分なりに正当な理由(叱られ慣れていない若手を叱ると、問題が起きる)があります。でも、それは根本の原因でしょうか?
違います。叱ることで起こるストレスに心が耐えられないから、叱ることから逃げているのです。

この原因は何かというと【レジリエンスの低さ】です。
レジリエンスとは「ネガティブな状況でもポジティブに捉えられる心の力」です
※レジリエンスについての詳しい説明はこちら

上司側のレジリエンス(心の強さ)が低いのです。叱ることで、自分自身にストレスが返ってくることを想像し、叱ることから逃げているのです(「叱ったら、すぐに辞めちゃいそう」「叱ったら、反論されそう」など)

レジリエンスの低い上司をそのまま放っておくと、ルールが守られない組織になり、仕事の基準が下がり、組織が崩壊していきます。では、対策はどうすればいいのでしょうか?

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対策(人材育成できる上司にする具体的なトレーニング法)

上司のレジリエンスを高めるトレーニング(研修)をすることが近道です。
レジリエンスは「心の強さ」ですが、心を強くすることは簡単ではありません。でも、スキルを身に着ければ、レジリエンスの高い人と同じような「思考・判断・行動」をすることができます。その力をつけるトレーニングをしましょう。

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下記のページで、レジリエンスを高めるケーススタディを紹介しています。
是非、ご利用ください。
レジリエンスを強化するケーススタディはこちら

いかがでしたでしょうか?
叱れない上司が蔓延すると、組織が崩壊していきます。「叱る」にもストレスがかかりますが、叱ることに目を背けず、人材育成が進む組織にしていきましょう。

このような悩みをお持ちでしたら、お気軽に当社にご相談ください。解決策がございます。

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