コラム
【上司の方必見】「えっ!? これがパワハラになるって本当?」
あなたも、知らない間にパワハラを冒しているかもしれない
ハラスメントに対して以前より敏感になっていませんか?昔は言われなかったことでも、今はハラスメントの対象となり、状況によっては民事・刑事上の責任を課せられることがあります。特に職場では、上司と部下というハッキリした上下関係があるので、ハラスメントとして受け取られることが多くなります。
ハラスメントとは「いやがらせ」「いじめ」の意味合い。意図的に相手を不快な思いにさせることはもちろん対象ですが、上司にとっては無意識の行為や言葉でも、部下が不快だと思えばハラスメントになることもあります。
この記事では、上司が特に冒しやすいハラスメントとしてパワハラとモラハラに注目しました。 「たしかに、これはパワハラだよ」と納得のものもあれば、「え、これも!?」と驚くもものあるでしょう。上司は役職という力を持っているからこそ、ハラスメントになりやすいのです。知らない間にやっていませんか?ぜひ一つ一つチェックしてみてください。
下記は「部下が、されて不快だったハラスメント」の位置づけで記載しています。「上司の無意識やらかし度」は、上司が悪意を持っていなくても冒しやすい度合いを星の数で表わしたものです(あくまで編集部の独断です。参考程度にご覧下さい)。また、パワハラとモラハラには明確な線引きはできませんが、ここでは便宜的に分類しております。ご了承下さいませ。
パワーハラスメント(パワハラ)
上司という優位性な立場を利用して、部下を身体的・精神的に傷つける行為のこと。殴る蹴るといった暴力はもちろんのこと、上司の無意識の行動や発言が対象になることもあります。
明らかにパワハラ。やってないですよね?
- 仕事でミスをした時に、叩かれた
- 納得できないことを質問したら、腹を殴られた
- 仕事を覚えられなかった時に、強く怒鳴られた
- 上司に書類を渡したら、投げられた
- 「いつでも辞めさせることはできるんだからね」と言われた
- 仕事中に、上司から腕をつねられた
- 間違ってもないのに怒られた
- 残業をしているのに、残業代が出ない
- 上司は座って仕事しているのに、部下には「立って仕事しろ」と大きな声で言われた
- 有給を取ろうとしたら、業績のことで嫌味を言われて取得できなかった
気を付けないと、知らない間にやっているかも!?ご注意ください。
- いきなり、呼び捨てにされた
- 「お前」と言われた
- 「ウチならいい経験ができる、絶対辞めないでね」と言われた
- 質問しているのに、すぐに回答が返ってこない
- 挨拶をしているのに、無視される
- 話しかけたら「今、機嫌が悪い」と、聞いてくれなかった
- 個室で、自分のダメなところをたくさん言われた
- 有休を取ろうとしたら嫌味を言われた
- 休みをもらえなかった
- 「上の方針だから」と、聞いてもらえない
- 残業メンバーから外されて、自分は残業ができなかった
- 他の社員がいる前で叱られた
- お客さまの前で怒られた
- 大勢いる中で、昔の失敗についてぶり返して叱られた
- 入社一日目で怒られた
- 自分の仕事が終わっても、上司が終わるまで帰りづらくてサービス残業をしていた
全く悪気が無くても、部下がパワハラと感じればそれはパワハラなのです。昔の感覚で仕事をしている上司の方は要注意です。
- 急に役職を付けられた
- 個人の業績目標についてうるさく言われる
- 上司の反応が薄い
- 近くの席なのに、指示出しが「ふせん」に書いて渡された
- 「お昼買いに行くの? だったら私の分も買ってきて」と頼まれた
- 「休憩行くなら、ついでに郵便局へ行ってこの封筒を出してきて」と休み時間に仕事のお使いを頼まれた
部下は自分自身に対してじゃなくても、パワハラを感じることがあります。
- すごく威圧的な態度で、同僚を指導していた
- 周りに大勢いるのに、上司が部下を叱っている状況を見て不快だった
- 上司が怒りに任せて物を投げていた
モラルハラスメント(モラハラ)
言葉や態度で部下に苦痛を与える行為のこと。人格否定や侮辱行為は当然対象ですが、無意識の言動でも対象になりえます。「口が悪い」と自認している上司は特に要注意です。
こんなモラハラ、していませんか?昭和感覚はもう通じません。
- 仕事中に「目障り」と言われた
- 「頭が良くないね」と言われた
- 「死ね」と言われた
- 「デブ」と言われた
- 「お前を見ているだけでストレスなんだよ」と言われた
- 鍵をかけているのに、勝手に机を開けられた
- 何人も社員が参加している会議の中で人格を否定された
- みんながいる前で容姿いじりをされた
嫌味や陰口、言っていませんか? 自分がやられたらやっぱり嫌な事ばかりではないでしょうか?
- 私を取引先の担当者に紹介する時に「若くないですが」と言われた
- 本人がいない所で「臭い」とか「動きが遅い」と悪口を言っていた
- 「そんなこともわからないの?今まで何やってきたの?」と言われた
- 「そんなに暗いとうちじゃうまくいかないよ」とを言われた
- 「なんか、すぐ辞めそう」と言われた
- 気に入った部下にだけ、丁寧に仕事を教えている
- 「この仕事、向いてないね」と言われた
- 「使いやすいやつ」と私が知らない所で言われていた
- 病院に言った後、病名などをしつこく聞いてきた
- 機械の使い方を忘れていた時、「日本語ができれば誰でも使えるのに」と嫌味を言われた
冗談のつもりでも、部下が不快な思いをしていれば、それはハラスメントになります。
- 同性の上司から、ふざけて「今日ブスだね」と言われた
- 仕事の要領が悪い私に「どうしてこの順番でやろうと思ったの?」と他の社員の前で説明させられた
- 新人に対して、丁寧に教えていない
- モラハラを受けていると相談したのに、改善しようとしてくれない
いかがでしょうか?
「まずい、自分もやってしまっていた」という項目が、いくつかは見つかったのではないでしょうか?また、自分じゃなくても、周りの同僚や上司がやっていることはなかったでしょうか?上司側に悪気がなくても、部下が不快に感じればハラスメントです。相手の立場を慮る習慣を身につけたいですね。
この記事では「パワハラ」「モラハラ」に注目しましたが、職場で起きるハラスメントはまだまだあります。
次回は、大問題になりかねない「セクハラ」や「ジェンダーハラスメント」「マタニティハラスメント」、最近注目度が上がってきた「時短ハラスメント」「リモートハラスメント」などを取り上げます。さらに「こんなハラスメントあるの?」というものも紹介致します。
社員が気持ちよく働ける環境を整えるためにも、ハラスメントへの理解を深めていきましょう。
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