コラム
自分の気持ちを伝えられるようになろう
現在、和田秀樹氏の著書『新「感情の整理」が上手い人 下手な人』を読んでいます。この本には、「“ケンカ”は感情を沸き立たせるトレーニングと思いましょう」という一文があります。これは、一言で言うと、自分の気持ちを正直に伝えましょうということです。その結果、意見の不一致などでケンカする場合もあるかもしれませんが、それでも筆者は、そのようなケンカを受け入れるべきだと主張しています。
自分の気持ちを伝えることの大切さは多くの方が理解していることだと思いますが、実際は難しいです。実践できない理由の一つに、相手の反応を勝手に予測してしまうということがあります。たとえば、過去の経験や自分の思い込みによって、相手の行動や考え方を先入観で決めつけてしまうのです。このような先入観が形成されると、それを払拭することは難しく、日常の些細なことでも不満や怒りにつながります。ときには、それが原因で人間関係が悪化するケースも見られます。
さて、そうならないためにどうすればよいのでしょうか。大切なことは、自分の気持ちを言葉で相手に伝えるトレーニングをすることです。この能力を高めていけば、自分の気持ちを正直かつ正確に伝えられるようになります。
皆さんは、自分の気持ちを理解できず、「何となく」という言葉でしか表現できない状態や、自分の気持ちは理解しているけれども正しく説明する言葉が出てこない状態に陥ったときはありませんか? このような状態が何度も起こると、説明することに不安を感じるようになっていきます。そして、不満はあるものの、反論をしないという行動をとるようになり、自らケンカを避けるようになります。
自分の気持ちを言葉で相手に伝える力を向上させることができれば、自分の気持ちを正直に伝えることができます。すると、人間関係もより深いものになります。このトレーニングは、会社だけでなく、身近な人との日常生活の中で行うことができます。友人や家族と一緒にトレーニングをすることで、自分の意見を伝える力を身につけて、人間関係の改善につなげていきましょう。
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