コラム
Z世代の人材育成
【危険すぎる人材育成】Z世代に通じない、平成的指導3選
新人社員の人材育成に頭を悩ませていませんか?「こんなに熱意を込めて指導しているのに、ちっとも響いていない…」と悩んでいるなら、Z世代に通じない指導方法を続けているのかもしれません。一世代前のミレニアル世代に対する人材育成も、そのひとつ前のX世代の方には価値観の違いを感じて苦労したと思いますが、Z世代はまた異なります。
価値観の違う世代が共存し、いい会社組織にするためにはお互いを知ることが大切です。Z世代に通じる人材育成の方法について、あなたの会社の指導法を見直してみてはいかがでしょうか?
失敗例から学ぶ!Z世代に通じない平成指導法3選(+おまけ1つ)
Z世代は2000年以降に生まれた人を指す言葉です(2023年現在で20-23歳くらい)。彼らはインターネットが当たり前の社会を育ってきました。常に情報が得られる環境で育ったため、多様性を重視し、ジェンダーや人種に対する固定観念が少ないのが特徴です。また既存の枠にとらわれず、自分自身を表現することを重視します。
そんなZ世代に通じない、一世代前の平成的指導法を3つ紹介します。具体的な対策は後述しますので、まずは下記のような指導をしていないか、チェックしてみて下さいね。
ひと昔前は問題にならなかった一方的な指導はZ世代には通じません。上司が具体的で詳細な作業指示をした場合、Z世代の社員は自分自身の意見を反映させる余地が少なく、なかなか受け入れない傾向があります。仮にその通りに実施しても、「自分ごと」として捉えられないので成長にもつながりません。Z世代には、違うやり方が有効です。
「結果重視がダメ?」と驚いたかもしれません。一昔前なら「結果がすべて」でしたから。例えば、Z世代の社員が新たな方法に挑戦した結果、売上が前年比で5%アップしたとします。しかし、上司がその成果に対して「まだ目標の10%に達していないじゃないか」と結果だけで評価したらどうなるでしょう?Z世代の社員は「自分の努力が理解されていない」と感じ、モチベーションが下がる可能性があります。Z世代との共存を図りたいなら、結果重視よりも有効な方法があります。
テクノロジーへの理解が乏しく、旧来の方法に頼りすぎるとZ世代に嫌われます。例えば、データで補完したり共有したりすれば済むことを、わざわざ印刷して紙ベースでやり取りしないといけないルール。またメールで済むコミュニケーションを、必ず対面報告や全体会議では報告しないといけないルールなどです。環境整備から大事ということですね。昔のやり方にも良さもありますが、目的や理由なく古いツールを使用しているとZ世代にはムダな手間と感じるでしょう。
早朝出勤やサービス残業、休日にも関わらず自宅でも仕事づけ。これもひと昔前は「会社への忠誠心が高い」と評価されていましたが、Z世代はそこに価値を見出しません。
いかがでしょうか?平成時代では通じていた指導法も、これから令和時台に活躍するZ世代には通じません。では、Z世代を対象とした人材育成では、具体的にどんなやり方が効果的なのでしょうか?
効き目あり!Z世代の心を鷲掴む!育成の肝3
Z世代に通じる人材育成のポイントを3つ紹介します。これらのポイントを押さえて指導することで、彼らのモチベーションを高め、より良いパフォーマンスを引き出せます。
Z世代の部下に指示をする際は、一方通行ではなく相手の意見を聞きながら進めると効果的です。目的を説明し「このようなやり方だけど、他に良いやり方はありそう?」などと対話しながら進めると、Z世代も納得して自分ごととして進めやすくなります。
「結果重視」は通じない指導法として前述しました。Z世代の育成で大切なのはプロセスと努力を承認し評価することです。プロジェクトの進行状況をこまめに確認し「ここ、努力しているね」「この工夫が君らしくて素晴らしいね」などと寄り添った指導をしましょう。彼らのパフォーマンスを高めることができ、より良い結果を導くことができるでしょう。
Z世代は新しいテクノロジーを受け入れる感性があり、習得も早いです。タイムパフォーマンス(いわゆる「タイパ」)も重視するので、合理的でないやり方にはムダを感じます。 X世代(いわるゆ「おじさん世代?」)は新しいテクノロジーを受け入れるのに躊躇しがちですが、“がんばってでも”積極的に採用しましょう。Z世代のモチベーションアップだけでなく、結果的に全体的な業務効率化につながるはずですから。
これらの点を取り入れれば、Z世代の育成は以前よりも格段にうまく進むでしょう。とはいえ、取り入れること自体が簡単…とは感じられないのではないでしょうか?
会社はZ世代だけで構成されているわけではありません。他の世代との共存が求められます。おじさん世代(いや、私たち?)にとっては、これまで何十年もやってきたやり方や価値観を見直し、別の価値観を受け入れないといけないのです。
価値観の違う世代が共存する場合、どうしても「心理的ストレス」が生じます。それを乗り越えていい会社組織にするために、有効な方法があります
おじさん世代とZ世代が共存する秘訣。レジリエンスを高めるには?
価値観の違う世代と共存するためには。心理的ストレスを自然に乗り越える方法を身につけておくことが大切です。社員それぞれのレジリエンスを高めることが重要です。レジリエンスとは「心の力」です。ネガティブな状況に陥っても、スピーディに前向きな思考に戻れる心の力のこと。
漫画に登場するヒーローたちは元来レジリエンスが高いですが、我々一般のビジネスマンはそれほど高いレジリエンスを持っていません。
でも、悲観しないで下さい。【思考スキル】を身につけることで、レジリエンスの高い人と同じような思考過程を踏むことができ、同じような判断や行動ができるようになります。特に、Z世代の価値観を受け入れないといけない状況にある中堅社員以上の方々のレジリエンス強化は組織を円滑に回すための重要要素です。
▼レジリエンスについて、詳細はこちらのコラムをご覧ください
https://hmc-resilience.com/whatis.html
(特に、後半の「レジリエンスの裏の顏」が重要です)
Z世代とともに会社を成長させるために
いかがでしたか?本記事を読んで「なるほど、あの時の部下の態度はそういうことだったのか」「確かに、ウチの社員でも当てはまる」と思う部分はありましたでしょうか?
会社が成長していくには、若手社員の活躍が重要ですよね。今回紹介したポイントを取り入れて実践することで、Z世代社員の能力を引き出すことができるはずです。ぜひ、参考にしてくださいね。
※本記事の記述は、あくまでも一般的な傾向として記述しています。多様性社会ですから社員一人一人それぞれの個性があります。記事に当てはまらない場合も多くあるでしょう。傾向に固執せず柔軟に対応して下さいね。
もし、中堅社員以上のレジリエンス強化の必要性を感じたら、お気軽に当社にご相談ください。解決策がございます。
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